ノエル

her/世界でひとつの彼女のノエルのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.7
とても感想が難しい作品です。

もちろん近未来的な題材ですが、こういう世界がいつか来るのかな、という視点で見るというよりは、今の人間関係を考えさせられました。
あらゆる場面で、人との関係構築による"疲れ"が見えていて、そんな時に自分にとって都合のいい存在が現れる。けれど、やっぱりそんなに上手くはいかなくて、そして相手もまた同様に苦しんでいる…

誰かと生きたいのならば、技術がいくら発展した世界であっても、この煩わしさからは逃げられないのだと思わされます。
けれど、「知るか」という開き直りを大切にして、生きていこうと感じる作品でした。
ノエル

ノエル