うぃん

her/世界でひとつの彼女のうぃんのネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

「気づいたの、
いつの間にか自分をダメなやつと決めつけてたと
作り話を言い聞かせてた
私は劣ってるって
"過去"は自分で作り出してたね」

「恋に落ちた人は同じ
恋ってクレイジーなものよ
いわば社会的に受容された狂気だと思うわ」

「自分の中にあるこだわりを手放してみようと思ったの
そしたら気づいた、愛に理由なんて要らない
自分の感覚を信じればいいと
もう自分以外のものになろうなんて思わない」

「1秒前の自分と同じ状態の人は1人もいない」
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会話を深めることで、心の奥で繋がり合うことが出来る。
でも、人間には肉体での繋がりも不可欠で、更によりいっそう心も繋がっていくもの。
サマンサには皮肉だけれど、肉体を持った生身の"人間"として生まれ落ちた喜び、そして恋愛の力を改めて感じた。

反面、恋に落ち長く愛し合った2人が仲違いし離れていく部分もよく描かれていて、恋愛感情の光と影、その両面を考えさせられる。

代理人との一連のシーン、サマンサの懸命さが可愛くて切なくて、から回ってて、泣けた…。

随所に挿入されるLAの夜景、美しい音楽も楽しめた。
終わり方に賛否あるだろうが、私的には妥当な結末と感じた。
それにしてもスカーレットヨハンソンは声だけでも素晴らしい演技をするなぁ。さすが。
うぃん

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