AR

her/世界でひとつの彼女のARのネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

現代的な恋愛観ーお互いが変わり続けること、ゴールの代わりに終わりを受け入れることーを語る寓話としてすごくよく出来ていると思うし、肯定的に捉えているところにすごく共感出来るのでグイグイ引き込まれた。
サマンサの別れの言葉が良すぎる…。というか全編通して神がかった脚本。「脚本がすごい」って初めて実感を伴って言えるかも。
サマンサが一度消えて以降の、同時に641人と付き合ってることが明かされるあたりの下りは意味がわからなさ過ぎて各所でこの作品の代名詞的に語られるほどのインパクトを感じなかったし、物足りなさや消化不良感も感じたが…セオドアの理解できない焦りと戸惑いを追体験するにはそうあるのがいいんだよな。
あくまで主題はSFではなく恋の話なので、SF的考察は作品視聴の外で楽しむものだと認識。
但し主題ではないもののSF的設定周りも全く手が抜かれておらず、近未来の社会として非常にリアリティがあるものになっている。
AR

AR