夏目誠也

her/世界でひとつの彼女の夏目誠也のレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.0
18万冊の本を一瞬で理解したり、同時に何千人と会話できたりと、人間では決して立ち入れない”領域”にテクノロジーは達していた。OSのようなテクノロジーは既に存在する訳だし、現実的に起こりえる話だと思う。

世の中が発展し続ける中で、テクノロジーとの付き合い方や”人間”とは何かを今一度問いただす必要があると思った。
テクノロジーの最終地点であると言われてるAIは、”人間を超える”可能性があるからそう言われている。食物連鎖の頂点に立つ人間が、その座を脅かす可能性がある存在をあえて生み出そうとしている意図が分からない。しかしながら、私達の可能性を広げてくれる存在でもある。テクノロジーにも心があれば、人権のようなものも必要になってきたりと色々と面倒くさそお。

あと、人間は声だけでも恋に落ちてしまうのだねと思った。気が合うことやいつも側にいる安心感とかで恋愛感情を抱いたのかな。ただでさえ人と触れ合う機会が減ってる中で、恋愛までテクノロジーが相手なら、人間絶滅しそうと思った。
夏目誠也

夏目誠也