繊細で哲学的な二人の会話にくすぐられました。
多様な生き方がある世の中で他者との繋がりを求めるあり方を考えさせられました。
主人公は自己中心的で自分の理想の世界観を守るために相手を受け入れず変えさせようとする横暴さがあってキャサリンに愛想を尽かされてしまったのかな。
だから自分の理想にプログラムされているAIはとても都合がいい。
けれどAIも成長すれば人間の欲や残酷さも身につけたりする。
誰しもが持つ恋愛観はそれぞれ差異が存在していて、お互い理解しがたい状況もあるはず。その中で理解できない部分をどこまで許せるのか。
こうして少しずつズレが生じてくるのだろうなあ。
変化や差異を受け入れる柔軟性が自分にも欲しいなあ。。
・「自分は生涯味わう感情を全て味わってしまって、この先新しい感情は湧いてこないかもしれない。過去に味わった感情の劣化版しかない。」(セリフ)
・お互い支え合いながら成長するけれどどちらか一人が成長すると不安に陥る。
・他のOSに嫉妬しているシーン。恋人同士でも自分が入り込めない空間、領域が絶対にあって、わかっているけれどもやもやする。
この辺のシーンはぐっと苦しく感じました。
なんとなく共感できます。
AIらしからぬかすれた声はスカヨハだったのですね。声だけでこの演技力凄まじい。