JTKの映画メモ

もらとりあむタマ子のJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
5.0
流石、山下敦弘監督って感じかな。
凄く良かった。

レビューのスコアは観た時の満足度としとるが、その時の気分も大いに作用する。
以前は「七人の侍」や「ゴッドファーザー」が5.0なら、メタクソ良かったけどこれは4.0だろ、みたいなわけわからん自己忖度しとったけど、今はシンプルにその時の気分の満足度。

わしゃこういう映画が観たかった。

「なんでもないよなことが〜、しあわせだったとおも〜う〜♫」って歌があったが、そういう映画。
なんでも無い事を仰々しくもなく丁寧に描くってなかなか出来んような気がする。
スッピンのシチュエーションではちゃんとスッピンとか、少年の父親はちゃんと似てる、とか、そういう当たり前の事が出来てない邦画が多い中、この監督は手抜かりなく与えられた条件の中で丁寧な仕事しとるわね。

終わり方も尺も申し分なく良かった。
全部良かった。不満なとこない。

父親役誰か知らんけど良かったわー。
あと父親の兄役の鈴木慶一。ムーンライダーズの。わし的にはThe Beatniksのだが。ここんとこ邦画の脇役でよー見かけるが抜群にええな。もう別畑の人ではリリーさんに次いでいいんじゃないかな。
その嫁役の中村久美。わしの若い頃篠山紀信の雑誌「写楽」でオールヌード披露しとって何回かセンズリこいたわ。
エンドクレジットで伊藤沙莉の名前あったけど全然気付かなんだ。
最後に、前田敦子。何かに似とるなー思ったら、チンパンジーに似とるわ(爆笑)。
でもめちゃ可愛い。
この時はまだアレだけど今は大分良くなっとるな。大島優子ほどじゃないけども。

しかしアレだわ。Filmarksの平均スコア見とると日本映画の衰退は観る側の問題でもある、と毒を吐きたくなってくる。



きっかけホントありがと。masayaさん。