週5で本屋

もらとりあむタマ子の週5で本屋のレビュー・感想・評価

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)
3.2
モラトリアム。
「この期間が長くなっている」ーそんな言説を聞いたことがある。事実なのかもしれない。しかし、今の教育現場は、「高校は大学予備校」「大学は就職予備校」状態。これでは、何を学びたいか、どう生きたいか、を考えるには厳しい社会なのかもしれない。加えて、高学費や奨学金の返済。

今回の話には社会的背景は見えなかったが、モラトリアムを謳歌し、次の一歩を探していく父とタマ子の姿はとてもリアリティが見える。
ナナメから関わってくれる大人や対等な友だちがいたら、なんて思ったりしたが、それはまた意味のない話。

うだうだ、ぐーたら。大事な時期だなって、ぼく個人的には思うし、それを咎められない社会がいいな。
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