亡くなった先輩が作ってた映画を引き継ぐことにした大学生集団が、バイトを飛ばしたりしつつ最後まで頑張って作る映画。
前半は映画作りの過程を、後半は完成した映画が流れるという逆カメラを止めるな!形式とでもいいましょうか。8mmの荒い映像の中ではあるものの、濱口監督的人と人のコミュニケーション間に起こる不穏な空気や絶妙な距離感みたいなものを前半と後半で二重に楽しめるようになっている。クライマックスの電車での辞書読み上げシーンがとても良い。それにしてもフィルムを忘れすぎ。
「夏めく」の後は「ナツメグ」だって