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インターステラーのGoachのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.3
宇宙における地球の現在と未来を描いたSF作品。インターステラーは「星と星の移動」を意味するらしいのですが、これからは地球だけに住む時代じゃない!をテーマに、人類滅亡をかけ、家族や恋人愛などヒューマニズムを織り交ぜた構成の作品です。

なんといっても、音楽が素晴らしい映画。
映像表現にフォーカスされがちだけど、映像美を演出してるのは音楽。無音が超効果的に使用されていたり、未知と遭遇した人類のミステリアスな雰囲気づくりなど、微妙な心境まで音に表現していて、大変に感動しました!

映画のスパイスになっているのが「地球と他惑星では進む時間が違う」という点。人類を救うべく他惑星に行っている人たちが、あーだこーだ言っている間に、地球では10年くらい過ぎていたり、タイムリミットを外に置くことで、緊張感と"人間のエゴイズム"を引き出しているのが面白い。

映画「2001年宇宙の旅」を意識して作られた作品とのことですが、色んな面で掛け合わせられていて、インターステラーを倍楽しむためにも必見だと思います。(難解な作品ですが...)

両作とも「人知を超えた未知との遭遇」が大きな主題になっている点がまず挙げられます。2001年宇宙の旅では「地球外生命体」で、本作では「多次元」。その他の点で僕がいいなと思ったのが、機械と人との関係性の相違です。1968年発表の 2001年宇宙の旅では、機械を「人類の脅威となるもの」と描いていますが、約50年後の本作では機械を「最後の最後まで側にいてくれる心強い存在」と捉えていて、人類の進歩が感じられていいなぁと思いました。

インターステラーは星と星の移動のこと、と劇中で出たときに、頭の中で星間飛行という曲が流れて止まらず。アニメ好きには、マクロスとトップをねらえを想起せずにはいられない作品。
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