開始４０分程度はぶっちゃけ単調な感じがして中断しようとまで思ったけど、主人公が宇宙に飛び立ってからは常に驚きがあってあっという間に時間が過ぎる映画だった
専門家じゃないので詳しくないけど、作中の宇宙に関する描写はしっかり監修もついているらしく、かなりハードなSFかなと思ったものの、自分のような宇宙に関する知識が豊富でない人間でもある程度概要は分かるように作られているのが良かった
ただ、鑑賞後に解説している人のサイトなどを見るともっとこの映画についての理解が深められると思うので鑑賞後の何かしらの解説は視聴した方がいいかも(宇宙に関してだけでなく、聖書の内容等もキーとなっているので)
中盤から終盤にかけての宇宙の描写も素晴らしい
ただただ綺麗な宇宙を表現するだけでなく自然の恐ろしさをうまく織り交ぜて表現できており、真っ暗な中で星を見た時に感じるような綺麗だけど怖い感覚があって不思議だった
また、宇宙の神秘についてめちゃくちゃ綺麗に描写している点は言わずもがなだが「愛」という物についての描写も素晴らしい
ただ単にヒューマンドラマような視点から見た「愛」ではなく、SF映画らしく科学的視点から見た「愛」がうまいこと表現されていて特に終盤の流れは鳥肌が立つほど感動する
ストーリーも特に見ていて矛盾点は感じられなかったし(話の中で明確な理由付けがなされていないストーリーの流れはあれど、解説などを見れば納得できる)伏線回収も最終盤でゴリゴリに回収されていて見終わった後スッキリするが、中盤以降が刺激強いが故に序盤の単調な感じが勿体なくも感じた
ただ全体を通しては大満足だったので序盤で折れそうになっても我慢して最後まで見て欲しい作品
