このレビューはネタバレを含みます
ネトフリで公開されたとのことで見てみた
めちゃくちゃ良かった…だけに「君の名は」をセルフオマージュしたかのような恋愛要素が雑味となってしまって勿体無い作品
ストーリーとしては震災孤児である主人公を軸に災害の恐ろしさや被災した人間が力強く生きていく様を表現していて元気をもらえたし、途中の東京で大地震が起こるかもというシーンも今後起こると思われる南海トラフを暗に示していて東日本大震災を経験していない世代が増えてくる今だからこその警鐘のようにも思えた
ただ、前述したストーリーにあまり意味をなさない恋愛要素の他に母ちゃんの掘り下げはもうちょっとあっても良かったかなぁと思う
まぁ恋愛要素あってもいいけど一目惚れであそこまでついて行きますは無理あるのでは
ストーリーはひっかかるものがあったものの、絵はやはりピカイチ
布団から起き上がるシーンやご飯のシーン、序盤の草の根を掻き分けるシーンは細かく描写されまくってて「やっぱ新海誠作品は絵がレベチだわ」と思わせてくれる
ちょっと惜しい点はあるものの、東日本から十数年経ち、最近だと石川の震災も経験している自分にはなかなか響くものがあったしいい作品だと思う
これを機に日本で生きている上では付き合っていかなければならない地震について考えてもいいのでは
