SFを食わず嫌いして見てなかったけど、いい意味で衝撃を受けた。もう一度見る。
自己消失とか、霊性との接触への関心が強い自分にとって、クリストファーノーランの世界観から見たこの世の真理と、自分の頭のどこかにあったこの世界の本質についての考えがリンクして鳥肌がたった。
特に終盤のシーンは、どうしてもSFって思いきれない経験したことのあるようなリアルさを感じた。
完全なシラフの頭で考えたストーリーにしてはリアルすぎると思うし、
作者自身何かしらでこの映画で表現されてるような状況を身をもって体感した過去があるのかな、と思った。
作者にとってこの映画が、「明確な何か掴んでるわけではないものの、多分宇宙の本質はこうなんだろう」という信念のようなものを形にした結果だとすれば、
ストーリーに整合性を求めて現実味を持たせようとせず、誰もがスピリチュアルすぎてイメージするのも抵抗があるけどどこかで感じた事のある宇宙へのイメージ、この世の本質との答え合わせを楽しむ映画だと捉えたほうが楽しめる気がする。
時空を超えた何か、愛・思考には概念以上の物質的な何かがあるってことを割と本気で信じてる自分にとっては、もっとこの分野の理解を追求したいと思えた時間だったし、定期的に見返すことでまた違った気づきがいくつも見つけられる映画だと思った。
SFの枠を超えて、人生観を変えるような壮大な映画だと思った。
