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インターステラーのninのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.2

この公開が10年前だったということに
驚いている。

近未来の地球を題材に、
人類滅亡を阻止しようと
1人の父親があるプロジェクトに参加する。
その娘との絆が描かれる物語。

最初は、宇宙の誰かが
何かを伝えている。
私が行かなければ、というメッセージ性から始まる。そのメッセージを最初に受け取ったのは娘。娘というところがキーであったんだと最後に繋がる。

物語自体は綺麗に収まっている。
そして、最初はSF感が強く
後半にかけてヒューマンの比率が大きくなる。
最初は緩やかに物語は進んでいる感じだが、中盤〜後半にかけて、内容が入り組んで情報量が多く、大筋は理解できるも、理解し切る前に終わってしまった感があった。
ただ、それでも良い、浅くなく、何度か鑑賞するほど深みが持てる作品。

宇宙の壮大さ、余白、間の取り方、無音
まさに宇宙を感じさせてくれた。

マーフの寂しさと、誕生日の日のビデオレターでどちら側の気持ちも汲み取れて、観ていて溢れるものがあった。
宇宙で未開拓の偉業に突き進んでいける動力が、家族。

人を動かせるのは結局人なんだと思えた。

世界にどんなに沢山のものが、
溢れても、消えても、
1番大切なのは、大切な人と記憶なのだと感じられました。

これは映画館で観ると
何倍も宇宙を感じられる素敵な作品です。

一本の映画で終わってしまうのが
惜しくも感じる作品でした。
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