しぃちゃん

インターステラーのしぃちゃんのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
3.0
【分からなかった人の為のレビュー】
2014年公開、米国・英国制作
監督クリストファー・ノーラン

本作はカリフォルニア工科大学名誉教授の
物理学者キップ・ソーン氏が監修した
理論武装バッキバキのSF映画。

比較映画に1968年公開の『2001年宇宙の旅』
が上がる。こちらは意味不明なシーンの
テンコ盛りだが、故に“難解こそが正義“
というSFマニア達が評価を永遠に押し上げ
続けている。

《キーマン》
農夫父親→クーパー(元宇宙飛行士)
娘→マーフィー(小女、おばさん、お婆さん)

①10歳の娘は自宅で幽霊の存在を感じている
2.娘と父親は幽霊から謎の座標を受け取る
3.座標に行くとそこはNASAの秘密基地だった
4.元同僚から宇宙へ行くよう依頼される
5.宇宙へ行くと娘に伝え、形見に時計を渡す
6.父親とa.b.cの3人は宇宙へ旅立つ(内女1人)
7.最初のミッションで男aが死亡
8.母船に戻ると待機してた男bが浦島効果で爺に
9.次の目的地は2つだが残燃料で行けるのは1つ
10.女cの元彼のいる星は却下されもう片方に行く
11.目的地に到着し冷凍睡眠中の博士を起こす
12.博士に男bを殺され飛行機を奪われ母船も狙われ
13.しかし間一髪、遠隔操作で博士を殺す
14.残った父親と女cは別々の宇宙船で分かれる
16.女cは死んだ元彼の惑星へたどり着く
17.父親はブラックホールへ飛び込みデータ解析
18.五次元で父親は①の幽霊が自分だったと気付く
19.①のシーンが幽霊視点から再び始まる
20.意識を失い気が付くと未来のコロニーにいる
21.またまた浦島効果で90歳の娘と感動の再会
22.娘に女cを助けに行けと言われ旅立ってend
【結局】
女cの向かった死んだ元彼のいる惑星が人類が
目指すべき空気のある惑星だった、というオチ。

ノーランの演出不足はもはや世界共通認識。
本作でも「らしさ」に心血を注いではいるが
スーパー物理学者監修のせいで「らしさ」は
鳴りを潜め、お陰で今作の評価は総じて高い。

そしてハリウッド映画でありがちの難解な
言い回しは今回も聖書になぞらえている。

アカデミー最優秀賞には相変わらず縁が無い
ノーランだが、名作製造機には違いない。
しぃちゃん

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