MacToshi

インターステラーのMacToshiのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
3.7
"進化した人類が未来をつくる"という映画終盤の台詞通り、SFの古典(2001年宇宙の旅)を再構築していると思える。
古典のラスト(宇宙の先に胎児が現れる)通りに 50年後に本作が現れたようにも感じる。

古典と決定的に違うのは、
・同じテーマ(生存本能と倫理と野望)の中で地球の様子も走らせている事
・機械は従順な仲間で 人間で物語を生んでいる事
・抽象度を下げて具体性を上げている(古典についての監督の解釈を示している?)事
結果的に、宇宙規模の野心を描いておきながら 家族を魅せる という内容が珍しく魅力的に感じた。


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宇宙に送り出された側の台詞
・理論に縛られ過ぎていた
・愛は観察可能(何かで数値化できる)な力、何か意味がある
・愛は感知できない高次元に繋がる
・愛は時間も空間も超える
・子供を愛する父親の生存本能
・死の瞬間、生きたい と心が震える

地球で待つ側の台詞
『穏やかな夜に身を委ねるな、
老いても怒りを燃やせ、
終わりゆく日に、
怒れ 怒れ 消えゆく光に』

二種類の主張がパラレルに感じるのが映像と相まって良かった。

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これを観たうえで2001年宇宙の旅をもう一回観ないと。
MacToshi

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