KANIO

インターステラーのKANIOのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
5.0
クリストファー・ノーラン監督屈指の大傑作。

人を選ぶ作品ではなく、自分が感じたソレこそが全て。
宇宙のロマンを凝縮したような、まさに「サイエンス」で「フィクション」な作品。

様々な作品のオマージュやインスパイアを受けたであろうカットは多々見受けられるが、物語の本筋に関しては全く独自のSF感を描いた着地点を見出している。

相対性理論からくるウラシマ効果の使い方が本当に効果的で、ハードSFものとしてもツラツラと並べられる専門用語がフィクション感を際立たせている。

物語中盤の「あの場面」を描く事こそが、今も昔も変わらない「SF(サイエンス・フィクション)」というものなのだ。
あれを否定してしまったら、宇宙の何にロマンを感じればいいんだ!

人類の命運に関わる大きなことを成し遂げようとしているのに、個人が想うのは家族の事。
人類は、広く遠い場所を目指せば目指すほど、狭くて近いものが恋しくなる。それが人ってことなんだ!そうだろ!
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