※数年ぶりに再鑑賞
クリストファーノーラン監督作で最も好きな作品を挙げるとすると、自分は本作を選ぶ。
これを映画館で観た時にものすごく興奮したことを改めて思い出した。
公開当時、クリストファーノーラン監督の野心に心掴まれた記憶がある。
「この先ハリウッドを先頭で引っ張っていくのは俺だ」と言わんばかりに、めちゃくちゃ真正面からSF超大作を撮ってみせた監督に心底感銘を受けた。自分のことを"現代のキューブリック"だと本気で思ってそうな感じ。良くも悪くもそこがこの監督の大きな魅力。
"適度に現実離れした仮説を、適度な説得力で語ってるところ"がSF映画として優れていると思うし、そこに"ロマン"のようなものが感じられるから魅力度が更に増している。
ブラックホールに落ちてからのシーンとか、もう最高。あのシーン自体が凄いと言うよりも、「あんなシーンを本気で撮ってくれてありがとう」と心から言いたい。
だって冷静に考えると凄くバカバカしいようなことではあるけど実は心の底にある宇宙とか時空へのワクワク感みたいなものを、こんな超大作映画で、めちゃくちゃ真剣に映像にしてストーリーに落とし込んでくれているのだから。それは凄く価値があることだと思う。
「『2001年宇宙の旅』に匹敵する』って書くと色んな人から怒られそうな気がするけど、個人的にはそう言い切りたい。
今観ても凄く魅力的な映画。