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インターステラーのinuのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
5.0
これは映画にしかできない「救い」だ。あまりの感動に興奮を抑えられないまま綴る。最後の最後までこれはディストピアだと思い込んで観ていた。でも、違うことが示される。その瞬間からこの物語は「未来を、愛を信じる人」の生き様に変わる。私たちは文化をなぜ維持し、生命に不要とも言える物語を作り、それを読むのか。文化を築くのか。それは、しあわせを希求するからだ。北欧の移民の子どもの中には、絶望のあまりに自分の意に反して生命機能を停止させてしまう「生命放棄症候群」に陥る者もあるそうだ。人間は希望のために生きている。インターステラーは人間の生きる意味を、映画にしかできないやり方で説いた傑作だ。
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