何年かぶりに見た。
こんなすごい映画も何年か経つと詳細は忘れてしまうもので初めて見たときと同じくらいの衝撃を受けた。
人類は地球で生きれなくなった時に宇宙に飛び出せる可能性があるのは希望であり、ロマンでもある。だけどいつかそれが希望でもロマンでもなくなる時がくる。例えば今流行ってるコロナウイルスが世界中に広がった時、宇宙に行く以外に道がなくなる。その時間違いなく人類の歴史の中で一番大きな一歩を踏み出さなきゃいけなくて、この一歩目を描くこの作品は誰も見たことない世界を描く必要があるけど、そんなことをやってのけるノーラン兄弟は異常なまでの天才だと思う。
圧倒的な映像美や学者にも協力を頼み作り上げた壮大な作品だが映像だけに収まらず脚本も素晴らしい。人間のもつ愛や懐疑心、心に潜む利己的な気持ちが絡み合い、最後まで心を掴まれ続けた。
音楽はノーランとの名コンビでおなじみのハンスジマーだが他の作品では壮大で勇敢なイメージの音楽が多いがこの作品のサントラは哀愁漂う電子音を多用した楽曲が多く、彼の作品の中でも特にお気に入り。
ここまでのクオリティの映画はもう宇宙で撮影したって撮れないんじゃないかとも思わせるような素晴らしい映画。
