Mursh

インターステラーのMurshのレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
4.7
世の中には「名作」と言われ、神や伝説のように崇められる映画がある。

「インターステラー」は間違いのない「名作」であり、「2001年宇宙の旅」のように語り継がれるべき映画である。
※「2001年」は眠すぎて記憶にないし、好きでもない。でも、「伝説」。

映画館で見終わった後、「すごい映画を見てしまった」と1人でソワソワしたのが懐かしい。
ついに最強の名作「ターミネーター2」をスクリーンで見た人と同じ気持ちを味わうことが出来てしまった、まさかこの感覚を生きている内に味わうことができるとは・・・と興奮が治らなかった。
映画好きの多くはこのような究極の感想をいつかは味わいたいと思いながら日々映画を見ているだろう。

名作映画のほとんどは自分が生まれる前、もしくは幼きころの映画であり、現代のような情報過多社会ではあらゆる業界がネタ切れを起こし始め、すべてが飽きられ始めている。
そんな時代の中、よくもまあこんな映画を!

昔、図書館で「ニュートン」を読んで想像を膨らませ、幼稚な頭の中でわかった気になってたもの、「次元」「ブラックホール」「宇宙」「時間」「重力」らを感動的なストーリー、音楽と共に映像化してしまったこの監督は間違いなく天才である。

この映画を見て、その凄さに気付けなかった人は、「科学」に興味を持たなかった自分を後悔するべき。
将来、自分の子供が「なぜ勉強するの?」と質問してきたら、「インターステラーを見るためだよ」と返そうと思う。

コーラのように毎日ガブガブ飲んでも最高にうまいというエンターテイメント映画ではないが、何年も寝かした最高級のウイスキーのようにここぞという時に、香り、舌触り、味を感じながら、同時にそれを楽しんでいる自分や雰囲気、空気感にさえも酔える、そんな「名作映画」だ。

※ウイスキーよりお茶割の方が断然好き。
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