カイ

セルフィッシュ・サマー ホントの自分に向き合う旅のカイのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

アルヴィンとランスの冒険。アメリカに付き物の山火事で失われた道路に再びラインを引いていく二人。問題児と、その姉の夫という、決まりの悪い間柄で、尚且つアルヴィンは一人でいるのが好き、ランスは誰かと繋がっていないと落ち着かない、という凸凹コンビが、ある週末を経て仲を深めていく。広大なアメリカの自然の中でキャンプしながら生活する暮らしには憧れもあるけれど、二人とも自分自身の問題からは逃げている。アルヴィンはパートナーとの距離感、ランスは体の関係では埋められない空虚さ。どこまでも「身勝手」な「男らしさ」を、アルヴィンはパートナーから振られることで、ランスは父親になることを考えることでそれぞれ見つめ直す物語にも見えるが、結局ホモソーシャルな関係性で幕を閉じるのは些かガッカリ。「ライトハウス」は「男二人が巨大な男根の中に暮らせばロクな事にならないという教訓」であったのに対して緩い結論だと思うが、そこらへんはお好みで
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