るう

物語る私たちのるうのネタバレレビュー・内容・結末

物語る私たち(2012年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

そうか、物語る私たちが主人公なのね。自分の知らない母のことについて家族にインタビューしていったら、結局はそこにはみんなのお母さんへの愛情とか、家族のあったかい相互関係なんかが意外としっかりした輪郭で存在していた、みたいな。途中でいきなり実の父が出現しちゃって、後半サラと父×2が事実を受け入れてお互いへの愛情を確認して、新たな一歩を踏み出していく、という話に。特に育ての父の「自分の子だったら、それはお前と違う子だった」という言葉には泣かされた。本人も相当な葛藤があっただろうに。でも父親の愛情ってなかなか伝わらないことも多い中、結果的に大変幸せな親子関係だと思った。欧米人って人生とか愛情とか、やっぱり貪欲かつ果敢だなぁとも。だからこのお母さんの生き方のマイナス点にも寛大だし、人間として気持を理解しようと努めるっていう、何て言うか、子供だからとかでなく、人間としての軸というか余裕みたいなものをすごい感じた。自分や自分の周りも含めて似たような経験があるんだけど、やはり日本だとこうはいかないわ。こうありたいものだけどねぇ。さすが女優は過去映像がたくさんね、と思ったらサラ本人だったので、な~んだ感で0.1点マイナス。ママのコスプレって…(笑)
るう

るう