きょ

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌のきょのレビュー・感想・評価

3.9
フォークソングと猫の映画。

コーエン兄弟の映画は、とにかく「会話」が面白い。
めっちゃハリウッド、みたいなかっこいいセリフというよりは、
より現実に近い会話を、粋に面白く落とし込んでくれるから、ずっと聞いていられる。コンドームを2重にするくだりとか面白すぎる。

ラストでルーウィンのあとに歌っているのはおそらくボブ・ディラン。1960年代のフォークソングブームがこれからまさに始まっていくことを示唆している。
他の登場人物たちにもモデルがいて、当時のフォークソングブームを支えた人物っぽい。

ホメロスの「オデュッセイア」と絡めてストーリーが展開してるのも、裏設定としては緻密すぎるけど、これぞコーエン兄弟って感じ。
きょ

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