スギノイチ

0課の女 赤い手錠のスギノイチのレビュー・感想・評価

0課の女 赤い手錠(1974年製作の映画)
4.5
全編に妙な熱量のある映画だが、特に敵の郷えい治のハジケぶりがすごい。
粗暴なチンピラも極めるとここまで厄介なんだなと。
とにかく手当たり次第にレイプ、投薬。
自分で弟をぶち殺しておいていきなり号泣するなど極端なキャラクターで、非常に強烈。

もう1人の悪役は室田日出男。
今回は刑事役だが、犯人の眉間打ち抜き、ガスバーナーや水攻めなどによる拷問など、こちらもなかなかのハジケぶり。

主役の零(杉本美樹)のさそり以上のクールぶりもカッコいい。
『女囚さそり』の松島ナミよりも超人的な面が薄い分、過酷な状況でも屈しない姿勢には一層凛々しい物がある。

陰惨さもエロも暴力も、とにかくハイテンションで押し切る高密度の90分。
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