社会問題に対する映画のあり方をつきつけられるような作品でした。
個人的にはもう二度と見たくない作品。
この作品は、大阪二児餓死事件をもとに作られれており、まぁ、そんな展開になり見るのが辛くなります。動画配信をいいことに少し止めました。
主演のユキコ、娘役のサチをはじめ、圧倒的な演技力と作品としての描写力は圧倒的だと感じますし、どうやって撮ったんだというくらいリアル。音楽を入れない突きつけ方も、カメラアングルを子ども視点にしていているところとか、映画のクオリティとしては良いと思います。
が、です。
個人的な見解ですが、このストーリーで視聴者に何を思えと、社会的な問題を作品にする場合には、「自分だったらどうしたか」「自分なら何ができるか」「自分がいま当事者ならどうすればいいのか」ってことに対する作者としての答えを作品に入れるべきなんじゃないか、と考えますが、自分には感じられなかった。
ただ、リアルを追求することが映画なのか、本当に考えさせられました。
この作品を見た感想が「もう二度と観たくない」でよいのか。
今まで、社会問題原作の映画もドュメンタリー映画も地上波の「ノンフィクション」なども見てきましたが、この作品は社会問題をテーマにした作品としてはおすすめしづらい、と思いました。
ホラー・スリラーとしては良いのかな。
まぁ、こんなアツいレビュー書いちゃうのも監督の思い通りなのかもしれませんが…。