みさき

子宮に沈めるのみさきのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.5
この映画の元になった事件があることは存じておりますが、きっとその事件の加害者とこの映画のお母さんはまた違った感情を持っていたのではないかなと個人的には思いました。最初はどこにでもあるような、ごく普通の幸せな家庭だったのですが、両親の離婚をきっかけに物語はどんどん悪い方向に進んでいってしまいました。1本の映画を通して1度も音楽が使われることのない映画でした。そのため、途中の虫の羽音や泣き声が余計リアルに聞こえます。飛ばしたくなってしまうような悲惨なシーンも多々ありました。最後のシーンは怖すぎてホラー映画みてるのかと思いました…笑 きっとお母さんがお腹を撫でるシーンは2人の子供を産んだ頃のこと思い出して考えていたのかなぁと思いました。全く救いようのない映画でしたが、もちろんお母さんが1番悪いんですけど、きっとこうなってしまいそうな家庭って気づいていないだけで日本中にたくさんあってどのようにこれからこうならないような環境を作っていくか、すごく考えられるような映画でした。一生に一度は見る価値があると思います!
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