緒方貴臣監督、伊澤恵美子主演のクライムスリラー映画。
由希子はなかなか帰宅しない夫・俊也を待ちわびる娘の幸、息子の蒼空に「もう少し待とうね」と言い聞かせる。
良き母であろうとする由希子は、家事、育児を1人でこなす毎日が過ぎていく。
俊也に別の女の影を感じる由希子は、久しぶりに帰ってきた俊也を自分に振り向かせようとするが拒否され、一方的な別れを突きつけられる。
離婚後、新居のアパートで3人での生活が始まる。若くして結婚したこともあり、学歴や職歴もなく、医療資格受験の勉強をしながら長時間のパートをし、シングルマザーとして2児を養う事になる・・・。
【キャスト】
伊澤恵美子、土屋希乃、土屋瑛輝、辰巳蒼生、仁科百華、田中稔彦
Huluにて鑑賞。
前情報なしで鑑賞しましたがストレスの掛かる胸糞映画でした。
フライヤーの子供が散らかって部屋で何を口にしているか分かりませんでしたが確かにマヨネーズでした。カメラワークは固定させてピントを一箇所に合わせる独特のアングルで緒方監督の個性が伝わってきます。
伊澤恵美子は若く綺麗な主婦由希子役で夫が帰宅しない中、2人の子供とピクニックに行く約束をして弁当は子供が好みそうな可愛い手作り弁当を準備します。相当な時間を掛けて子供を喜ばそうと一生懸命で何て素敵なママなんでしょうと好きになります。
夫俊也は由希子と顔を合わせるのも嫌という態度で登場してきます。幾ら不倫をしていると言っても可愛い子供を全く無視しているのは許せないです。この男から慰謝料をしっかりと取って離婚した方が良いです。離婚してから医療事務の資格試験に向けて勉強する姿を応援したくなります。パートをしながら2人の子供を留守番させているのははっきり言って無理です。あの女友達に夜の仕事に誘われて働きだしたんでしょう、遅い時間に帰宅して娘は起きていて朝起きれなくなります。男友達を連れて帰って娘が起きているのにSEXするのは将来悪影響だなと思っていたらさらに悪い展開が待っていました。
育児放棄してからは観ているのが辛かったです。子供たちに演技させるのは酷というものです。前半と後半のギャップにはやられてしまいます。由希子は家を出る時にドアをガムテープで止めて出れないようにして結末は予想できたでしょう。確信犯でしたが、母性を失うまでに追い詰められ、鬼にまでなってしまいまうんですね。