ころり

子宮に沈めるのころりのレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
4.0
最初から最後まで胸糞悪かったが、見てよかった。

まず視点が客観的で低い位置にあるのが印象的。
子供の視点か、はたまた元となった「大阪二児餓死事件」の母親の解離性障害を表現しているのか。

「ネグレクト」に対して「どうしてそんな酷いことをするのか理解できない」「自分とは違う人間だ」と感じる方が多くいるだろうが、私は他人事とは思えなかった。

「ネグレクト」は個人の問題ではない。
周囲に助けを求めることができない環境にいる人は多いのではないだろうか。
あの母親は決して特別な人ではない。

「悲しい」「可哀想」で終わらせてはいけないものを得られる映画。
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