瀬溝航希

子宮に沈めるの瀬溝航希のレビュー・感想・評価

子宮に沈める(2013年製作の映画)
4.5
・胸糞悪いってレビューが多かった中、胸糞悪いとは全く思わなかった。人間味があるとゆうか。大事な人・物がいるのが当たり前だと思い失ってから存在の大きさに気付く所など、人らしいと凄い思った。
・セリフも多くなく、物語が淡々と流れて行く。キャストもあまり知名度がない役者さんを起用する事でリアリティーが更に増している。
・映画ってよりは生活を切り抜いた感じが凄かったな。
・印象的なシーンは、幸ちゃんと空くんのシーン。予定調和じゃない様に感じた。観賞後調べたら、幸ちゃん・空くんは本当の姉弟だと知った。確かに姉弟じゃなかったら出来なかった演出だし、作れなかった作品だと思う。
・子供が亡くなった後の風呂場のシーンのインパクトも凄かった。
・お母さん、幸ちゃん、空くんを力一杯抱きしめてあげたくなった。
・映画にするって事で大分丸く演出してる。実際はもっと怖い事件だと思う。事件の裏には、旦那さんと揉めたり色々あった。確かにそれで子供を餓死させるのは違う。でも、お母さんだけが悪いとは思わない。血縁関係にある以上お父さんにも大なり小なり非があると思う。今のSNSが発達した時代だと、その人の裏側を知ろうとせずに叩く人間がいる。その事が何よりも胸糞悪い。
瀬溝航希

瀬溝航希