実はをもとにしたカトリック教会のスキャンダルだが、ストーリー、演者ともに手堅い映画だった
STORY
政治記者を干されたマーティンは、ある老婆フィロミナを取材する。
彼女は10代で未婚の母となり、カトリック教徒の厳しい戒律から、幼い息子と強制的に引き離されてしまった。それから50年、その行方を探る傍ら、取材に同行するマーティンだったが、次第に聖職者によって閉ざされた真実が明らかになっていく…
気さくかつ強い信念を持ったフィロミナを名優ジュディ・ディンチ
皮肉屋だが彼女に寄り添うマーティンを「ナイト・ミュージアム」のスティーブ・クーガン
監督は「未知への飛行」「ジキル&ハイド」のスティーブン・フリアーズ
以前見た「ハイ・フェデリティ」が非常に好感が持てたこともあり、本作も納得
シリアスな内容ではあるが、2人のキャラクターやユーモア溢れるやりとりは非常に楽しい
シリアスと脱力感の使い分けこそ巧みな、「職人」のなせる手堅い技だろう