sukinabudou

あなたを抱きしめる日までのsukinabudouのネタバレレビュー・内容・結末

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

名作でした。
シスターが、母親にしたことは、神に仕えている人とは思えないような、酷い意地悪。そのことは、いずれ神に裁かれるのでしょう。そして、それを赦すと言った母親の方にこそ、宗教を超える神の心を感じました。ここに、この映画の素晴らしさがあると思います。
子供は、母親はあなたを捨てたと言われながらも、修道院へ埋葬されることを望みます。それは、いつか母がここを訪れるだろうという希望というより、母親を信じていたのでしょう。それに気付いて、シスターがしたことへの憤りが少し消えていきました。

最後に、W座からの招待状で小山さんが、邦題の「あなたを抱きしめる日まで」のあなたは、神のことではないかと仰っていたのですが、タイトルを含めてのこの解釈を聞いて、改めてこの映画の魅力を噛みしめました。