Toru

ノスタルジアのToruのレビュー・感想・評価

ノスタルジア(1983年製作の映画)
4.5
おもしろい
亡命する男の心情を描いた映画。セリフが少ないため、ストーリーの意味を汲み取るのが少しむずい。

亡命したとは本編で言っていないが協会にわざわざ来たのに入ろうとしなかったり、付き人の発言的にアンドレイが亡命したと暗に示している。

そしてこの作品が完成したあと監督自身も亡命したため、アンドレイは監督を投影している。そのため監督自身の葛藤などが影響している。そして、アンドレイが結局ソ連に帰って農奴になって自殺したとあったとおり、亡命しても後悔してしまう面があることも示す。
ほんとに監督の内面がふんだんに反映されている映画である。

そして100%は理解できていないが、廃墟や雨などの画の美しさで惚れ惚れすることができる。
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