ノスタルジアの作品情報・感想・評価

「ノスタルジア」に投稿された感想・評価

やま

やまの感想・評価

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この監督の映画の水がとても好き。
音も心地いいし、神殿のような家の屋根から落ちてくる雨も素敵。ところどころ落ちてる瓶に入っている揺れる水であったりと、水がとても美しく描かれてる。
水に関して言えば、ロマンチックとも言えるかもしれない。

しかしタルコフスキー作品、まだまだダメみたいだ。「鏡」は一回も寝ずに観れたが、今作は寝てしまった。一応巻き戻して観るのだけれど、よく分からない。
ただ分かるのは、死を目の前にしたこの男が思い出すのは、昔のこと。母親にこの作品を捧げているのもなんだか分かる。子供時代が監督は恋しいんだろうなと。

強烈なワンカットが多いのも特徴的だなぁと。演じる役者も凄い。唾を飲み込む感じだったりも、緊張感が伝わる。
後なぜか監督の映画は、重い空気が流れてる。内容のせいもあるんだろうけど、被写体を遠くから映し出す映像が多いのが理由なのか。光が、水たまりや床、地面に照らしている感じだとか明るい美しさもあるのに、どのシーンも重い。


まだまだ芸術映画を理解するのは難しそうだ。
どこを切り取っても画になる映像と音の美しさと建築美。ただ流れるだけでよい。ストーリーはあってないような雰囲気で一度見ただけではわからない(わからなくてもよい)。いつか撮りたいイメージばかりでした。
SN

SNの感想・評価

3.8
散文を好む人には厳しいかもしれない。プロットに重きをおく人には苦痛かもしれない。理解可能か、そうでないかで判断する人には2時間の拷問であるに違いない。そういう作品。
文字に置き換えるならば、散文(小説)というよりも、限りなく韻文(詩)に近い。つまるところ、タルコフスキーは共通の言語を用いることを放棄する。語られる筋を追うことはさほど難しくはないが、その語り口とイメージの連なりは難解。ネルヴァルを彷彿とさせるような19世紀的な水や火、睡眠、そして極め付けに廃墟への偏愛がいたるところに見受けられる。この要素が一箇所に収斂した、主人公が水辺で詩集を燃やしながら横になるシーンはこの作品のハイライトであり、筆舌に尽くしがたいほどに美しい。
水曜日

水曜日の感想・評価

3.8
ロシアからイタリアに作曲家の調査に来た詩人。救世主と名乗る者と出会い、自分の人生に決着をつけるようなつけないような…。

これは音響映画…話、靴音、水の音、ノイズ、話し声。劇中の人物が叫ぶ「視覚と聴覚の全てを使い、我々は夢を見るのだ!」

タルコフスキー監督はイタリア語の語感を楽しみ、ロシア語の“間”を提供する。主人公の靴音とノイズで迷いと彷徨を表現する。そのひとつひとつの音を丹念に聞けば、理解するorしないを超えたモノが解る気がした。

だだっ広いロシアからイタリアに来た詩人は、イタリア的な美に飽き飽きするかもしれない。あちらには一生かかっても巡りきれないほどの湖水がある。「ノスタルジア」は母に捧げたとされるが、監督自身も主人公と同じようにロシアとヨーロッパの間で苦悶していたかもしれない。
この映画を見始めた、横で親が言うこと
「映画評論家にでもなるの?」と

冒頭から古く小難しい雰囲気だと決めつけてそう言われるのは好かないし
もちろん自分にはもともとそんな気はないのだけど

この作品を見た後、なおさらそんな事は言えなくなる
個人的には、この作品に対して何も理解できず
ただどのシーンも構図、色彩が美しく
さらに様々な趣向をこらしていると感じることはできるだけ


負けおしみにしかならないが
芸術性の高さを評価する、映画の撮影法や映画学についての見識をもって評論しなければいけないなら自分は評論家にはなれっこないなと思った


自分はただ好きかそうでないかでしか語れないし
それでいいと思う。

この作品は、美しさは分かるけど良さは分からない映画でした
尽田

尽田の感想・評価

4.0
ある詩人の話。
話はよくわからなかった。
彼らの世界は救済されたのだろう。
画が溜息が出るくらい綺麗。
静謐という言葉が似合う、冬の真夜中にぼんやり眺めたい画が続く。
一点透視に並々ならぬこだわりを感じた。
個人的に一点透視好きだから、こんなに良いんですかってくらいあるの最高だった。ので☆4。
momon

momonの感想・評価

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続けて観られず数回に分けてぼちぼち観たせいか、ストーリーわからず
解説を読んで見聞を深めたあとに、また何度か観たらよさがわかるかも
映画の題材になるものは、よく「小説でよかった」「原作のほうがよかった」「他のメディアで表現されるべきだった」と言われるものが少なくないけど、この作品は「映画で表現されるべきだった」といえる作品だと感じた。
まゆ

まゆの感想・評価

3.7

2時間ずっと映像が美しい。
灰色の空、色があまりない世界の自然が綺麗だった。
雨の影が印象的。

水も火も風も雨も音楽も、ぜーんぶ綺麗。



ノスタルジアって、場所だけでなく時間にも感じるのね。
人々が動けないでいる中、いぬは何を感じ取る? ろうそくの横断の外でも、いぬはずっと吠え続けている。タルコフスキーの撮るいぬは抜群。
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