ノスタルジアの作品情報・感想・評価

「ノスタルジア」に投稿された感想・評価

記録

水(雨漏り、洞窟、温泉)すごく綺麗鮮やかな緑と色んな灰色


演説の

君の中の水に
従うのだ
灰の中の骨に


はじまりと終わりがある、
他人のだった頃の自分の悪い夢を眺めるみたいだった
初のタルコフスキー作品。

私には解釈が難しかったけど視覚と聴覚は充分に満たされた。特に狂人と呼ばれるドメニコの廃墟に主人公の作家アンドレイが訪れた時の水のモノクロ映像と弦を扱くような研磨音に別世界へ誘い込まれた。ドメニコが告げる「もうすぐ世界の終わりが訪れる」や「ロウソクに火を灯し温泉を渡り切れば世界が救われる」などの言葉は、この作品完成後に亡命したとされるタルコフスキーの愁訴にも感じられた。

普段ならリタイアしそうな難解さだけど妙な中毒性がありまた観たいと思える作品だった。「惑星ソラリス」「僕の村は戦場だった」も早く観たい。
ゆこ

ゆこの感想・評価

3.5
私にはキリスト教的な宗教観の知識がないからこの映画の真髄まで理解することはできないと思ったけど、最後の「母の思い出に捧げる」の言葉で、タルコフスキー本人にしか分かりえない世界だったんだと合点がいってスッキリした
浅薄な感想ではあるがこの映画全体を通して、信心のために死ぬことは、身体は死んでもその精神は死なないのかなと感じた

映像はもちろん美しいんだけど、それ以上に音が凄まじい
水の滴る音・流れる音、足音、扉の軋む音、金属の擦れる音...
クリアに耳に響く音の数々が忘れられない

水も印象的な要素だった
苔むした岩場や青々とした草原や寒々しい廃墟にまで、透き通った綺麗な水が流れている
私達を温かく受け入れてくれる生命の源というよりは、人を近づけない神聖な禁所
初タルコフスキー、一次感情のみで鬼のポエジーを捉えた結果寂しくて良い絵画。
映像詩人なんて紹介されてるのをみたことがあるけど、ほんとにその通りで、全編どのシーンの切り取っても完璧で息を呑むほどに美しい。初タルコフスキー。ただただ圧倒されてしまった。雨、霧、水滴、形を変えて繰り返し映し出される水の映像がとても印象的。ドメニコの手のひらの水滴に、さらにもう1滴の水が滴り落ちる。1+1=1。ドメニコはそう説いたんだ。「もし君たちが進歩を望むならば、ひとつに混じり合うことだ」
終わればまたはじまるし、世界は何度でも生まれ変わる。これは水の物語、命の物語、世界の救済の物語。哲学も不勉強だしこの作品を言語化するのはとても難しいんだけど、なんだろう、すごく腑に落ちる。これから何度も観ていきたい作品。最近はよく第九を聴ている。あそこで流れてくる第九にはどういう意味があるんだろう
BSプレミアム、字幕版にて初鑑賞。初めてのタルコフスキー。
長回しの多様、冗長な流れ、唐突な結末。と書けば好物の筈が汲み取れない事が多く感じられ、私にはソ連映画はまだ早かったのかも。
whitelily

whitelilyの感想・評価

3.1
〈映像の詩人〉と呼ばれるアンドレイ・タルコフスキー。
繰り返し映し出される水の映像、水の音。郷愁を誘う故郷の景色。響き渡る〈第九〉。終始宗教感溢れるストーリーは精神世界へ迷走し、ものすごく難解。台詞も非常に少なく長回しが多いうえにBGMがクラシックやヒーリング効果バッチリの音とくれば…睡眠作用抜群(^^;;(何度巻き戻して頑張ったか…)それでも一度は観ても損はない映像美!これに尽きると思う。
主人公ゴルチャコフの郷愁の想いや信じるもの、正義、生きること。言葉では言い表すことのできないものを全て映像にのせる。その映像表現を美しいと感じることができるだけでも観る価値がある映画だと思う。
故郷の景色と実在するイタリアの広場を合成させたモンタージュはまさに芸術、ノスタルジックでこの世のものとは思えない。
『芸術は何ものにもまして最優先される』という強い信念が支えたというタルコフスキーの生涯。芸術は心で感じるもの、を感じさせてくれる作品。
タルコフスキーを観ようとすると決まって忙しくなる気がする。まともに1度ですんなり観れたことが無い。今回も、3回に分けてようやく鑑賞を終えたけど、ちゃんと観た気がしない。素材・色・配置が、すこぶるお洒落。シンメトリーの構図と、長回しが特徴的。好きだなあ。
Rin

Rinの感想・評価

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ちょっと自分にはまだ早かったかな…
映像は確かに綺麗やけど、内容はさっぱりわからん。
高評価しないとわかってないみたいに思われそうな作品
ハマオ

ハマオの感想・評価

4.0
初めて見るタルコフスキー作品で、霧・光・陰影・水などの自然的描写の美しさにかなり心惹かれるが、長回しの多様などでかなりタルイ作品として印象を持ってしまい、
見ていると眠くなってしまうという噂通りのタルコフスキー作品だと実感した。ストーリーも故郷や人類の救済などといった要素を盛り込み、
ドストエフスキー的な物語だと私は思うがラストのどうやって撮ったとあの長回しがかなり印象に残るが同時にタルイと感じてしまう感性であった。
まだソラリスなどのタルコフスキー作品は見ていないが、これからも期待と不安を胸にタルコフスキー作品を見ていきたいです。
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