ノスタルジアの作品情報・感想・評価

「ノスタルジア」に投稿された感想・評価

Dye

Dyeの感想・評価

1.0
賢ぶりたい にわか映画通にうけそうな、この年代特有のただ衒学的なだけの作品。
日本人が解釈しにくい宗教的含みゆえに難解なわけではない。

どの世界でもそうだが、70-80年代は迷走期に差し掛かり、実験的とでもいうか衒学的な作品が目立つ。

映画世界もちょうどその頃に差し掛かり、この時代にうけた構成。

このレビューはネタバレを含みます

久々に映画を観たので 更新。
世界観が詩をベースにしたものなので
すごく抽象的で会話も少なめ

その分 情景や自然音を肌で感じるタイプ
その間の時間で どういう意味を為すのか
果たしてその意味のあるものと定義している
その事柄は本当に意味があるのか
そういう意味深な意味のないことを
淡々と表情もなく描かれている映画なのかなって

最後のシーンが結構印象的で
狂人と言われたおじいさんが焼身自殺
(これはジャンヌダルクとかああいうのんを
隠喩しているのかなとか考えてみたり)
している同時刻に
主人公のロシアの詩人が
狂人おじさんに言われた蝋燭を持って
温泉を渡り歩く事を成し得た瞬間に
死んじゃうっていう
なんか深いようで浅いような…うーん
って思ってたら映画終わってました
2時間ちょっと無になりたいのなら
いい映画 考えすぎてどうでもよくなる

嫌いじゃない映画だけど
次観たいとは思わないし
なんかなんとも言い難い映画でした

イタリアの通訳のお姉さんの
おっぱいでかかったなあ(ボソッ)
人はテクノロジーの奴隷になっていて、スピリチュアルな自己を育てていく場所がいまやどこにもない。回転する世界の静止点に霊的環境を創出する。人間は不在である、そしてしかし、その時、風景の中にすべてがある。新たな神秘がお前たちの骨の中で歌っている。我々はこの世界の茫然とするような途方もない美しさを完全な透明さにおいて知覚することになるだろう。
あや

あやの感想・評価

-
とても難解。難解だけど故郷に帰りたいアンドレイの郷愁や迫りくる死を感じてどっと寂しさがくる。


そして圧倒されるほどの映像美。
霧から始まるシークエンスから水、風、炎、煙などの自然描写を余すところなく美しく拾い、風景や物も繊細に撮っている。
燃えてゆく詩集、風に揺れている蝋燭の火、空から落ちてくる羽、水の教会…
まさに夢でみるような光景で、この映画で"美しい"と思ったシーンはこれからの人生でもきっとたまに思い出すことがあるんだろうな。それくらい叙情に溢れた作品。


アンドレイはある狂人に「温泉に入り、蝋燭の火を絶やさずに横断したら世界が救える」と言われる。こんな何でもない行為が崇高に見えて、火を消さないようにゆっくり歩くラストのシーンはとても印象深い。
YY

YYの感想・評価

4.5
干上がった温泉をろうそくの火を消さないように歩くというだけのことがあれほどの緊張感を持つということ。
Guy

Guyの感想・評価

4.9
淡すぎる白と緑の世界
硫黄の煙が立ち込める温泉、雨に打たれ生き生きした植物、雨漏りの絶えない石壁の建物、ガラス瓶、美しく透き通った池、そこに沈殿する砂の結晶、天からこぼされる一枚の羽、神秘そのものの様な神殿、祈りを捧げる女、燃え盛るカルト教祖、燃え尽きる聖書、一本のろうそく、それら全てを包み込む濃霧。
彩度を極限まで抑えたモスフィルムの中でゆっくりと動き出すカメラワーク。
静かな長回し。
まず冒頭のモノトーンでの子供や犬が走り去るスロウショットで既に度肝を抜かれる。
難解極まりない哲学とその詩情豊かな絵。
映像美と云う言葉では表現できないほど圧倒的なものに思わず涙が溢れそうになる。
優美な絵の中に垣間見える狂気。
アンドレイタルコフスキーの恐るべき映像詩。
鑑賞後、壮大な夢から急に現実の世界に引っ張り出されてその狭間をさまよって居る様な感覚。
もしかしたら僕個人が映画に求めてるものは今作の様な美しくも歪な非現実的な世界に連れてかれる緊張感とか不安感とか見終わった後の浮遊感とかそう云った類のものなのかもしれない。
映像芸術と一概にくくってしまうと色々あるのだろうけど間違いなくアンドレイタルコフスキーもその中の天才の1人。
全くこれ程洗練されたショットを次々と魅せられると瞬きすら惜しくなるよなぁ。
なんて美しくて神秘的で幻想的な作品なのだろう。
oyu

oyuの感想・評価

2.5
印象的な台詞回しと、現実と夢の間みたいなカット、あとはとにかく水音が耳に心地よかった。土砂降りの雨、温泉、雨漏り。
なると

なるとの感想・評価

5.0
始めてみたタルコフスキー映画。
見たのは高校一年生だったけど、当時、映画を見るということに息巻いていざ観てみると、何が面白いのかさっぱり分からん。ものの30分くらいで寝落ちしてしまった。

なるほどこれはそういう「芸術的な」映画なんだなと思って、面白いと思えるまで観てみようと狂ったように繰り返し観てはその度に寝落ち。

そんな見方を繰り返して5年が経とうとしているが、最近何となくだけどこの映画の片鱗が、素晴らしさがつかめてきたような気がする。

毎度見返すたびに、その画面の美しさに陶然とさせられながら寝落ちしてしまうのだが、この画面に意識を貼り付ける見方が問題なんだなと思った。勿論、映像としての美しさを耽美するのも良いのだけれど、割と寝てしまって結局美しいで終わってしまう。(それはそれで甘美な体験ではあるけど)

今現在、僕が考えるこの映画の最高なところは、映画の方から僕を読み出してくれるところだと思う。
当然、タルコフスキー監督と僕は全く異なる経験をしているのだけど、彼が描く映画は僕を含む全てのものに通じる普遍的な世界の形を示してくれているように感じる。(全ての価値観の源流を感じるといえば言い過ぎだけど)

おそらく死ぬまでに何度も観てはその度にまた新たな自分を作ってくれる映画なんだなと思います。
映画人生の素晴らしさを実感できる映画

新年1本目に相応しいのではないかと
初タルコフスキー作品の鑑賞に挑む
心象風景と現実の景色の区別とそこに置かれた意味がわからない
霧のかかる銀色の建物 ゆっくりとした
人物の動きと透き通る水の美しさに心がしんと鎮まりかえる
正に明鏡止水

構図や独特な色彩 とりわけ 無彩色のトーンの美しさや 映像なのに
人物も止まって見える 絵画のような
カットが次から次へと続く
それをただ、眺めてるだけでも心が満たされる
感動
この言葉が本当にしっくりとくる映像
さらさらと流れる透明な水流とそのせせらぎ ゆっくりとその上流を辿るカメラの目線
なんと贅沢な時間
それと対照的に炎で建物や人間を燃やす
衝撃的で破壊的な映像
水と火
神と祈り
独特な映像表現
一際印象的だった 教会での聖母マリアの前に跪き 祈りを捧げると その懐から飛び立つ 鳥たち
『レヴェナント』の原点はこの作品だった
数々の観客や映画人を魅了してやまない映像だと想いを馳せる
最早 意味など どうでもいい

数多の映画を鑑賞してきたことが
全く無駄ではなかったと
この映画を味わうことができた自分と
映画と向き合ってきた月日が
愛おしくさえ感じた

名作と呼ばれる作品ははこうゆうことだ
ソウゴ

ソウゴの感想・評価

3.7
詩的ファンタジーそのものだった
故郷や家族に対する監督の想いなのかな、、
色んな環境要素から取り入れた映像が綺麗だし長いカットでも一つ一つが丁寧で好感を持てた
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