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六月燈の三姉妹のseckeyのレビュー・感想・評価

六月燈の三姉妹(2013年製作の映画)
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恥ずかしいことは全力で避けてきた人生だから、恥ずかしいだらけのこの映画には完敗です。参りました。
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“家族”ってなんか恥ずかしい。恥ずかしくなる場面が多い。やることなすこと全てが恥ずかしくて、参る。私も昔は、両親や兄に最も素な自分を見せていたかもしれないのだけど、今はもう思い出せない。自分がどんな風に実家で存在していたか。喋り方とか、笑い方とか、どんなテレビ番組が好きだったとか、どんなことで母親に怒られていたとか、どんな立ち位置だったとか。実家で過ごしていた20年間(最後の1年間はあまり家にいなかったけど)を、私は恥ずかしさからくる記憶喪失にかかっている。人間の脳は極度のショックで、脳が忘れるように指示を出すというけど。その時代だけ他人事のようにたまに思い出す。ぼんやりと、ふわっとした記憶。
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そんな私も結婚して今年で5年目。”家族”に参ってるくせにね。けど、不思議と夫には恥ずかしい部分しか見せていないのに、全く恥ずかしいと思わない。不思議だ。血が繋がっていないからかな。
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