ひげしゃちょー

クラッシュのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

クラッシュ(1996年製作の映画)
5.0
交通事故にエクスタシーを感じるようになるという理解できそうにない世界の話だけど、死ぬかもしれないという極限の状態に追い込まれた状態での生への渇望と置き換えればなんとなく理解ができるかも。 例えばスカイダイビングなんかもある意味そういう部類にも入るかもしれない。 ともあれ、常人には決して理解不能な世界。生と死の狭間を味わって初めて理解できる世界なのだろう。 そういう哲学的なことを抜きにしても普通のセックスでは快楽を得ることができず、いつも後背位でしか交わることのできないジェームズとキャサリンによる究極の愛の物語として最高なのだ。 自分が起こした事故で夫を失ったヘレンとのカーセックス、事故で足が不自由なガブリエルとのカーセックス、キャサリンとの言葉責めセックス、後部座席でのヴォーンとキャサリンのセックスを覗き見るジェームズ、ヴォーンとジェームズのホモ行為、ヘレンとガブリエルとのレズ行為。 これ程色んなセックスが見れる映画もなかなかない。 正しく0点か100点の映画だと思う。個人的には100点。 最後、キャサリンの車に突っ込んだジェームズは何を言おうとしたんだろう。