B姐さん

クラッシュのB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

クラッシュ(1996年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

レビュアーさんとの会話の中(コメント欄)でやたら「クラッシュクラッシュ」と言っていたので(別の『クラッシュ』ですが)無性に観たくなり再鑑賞。

本当に素晴らしい。最高。

以前観た時はただ単に、変態たちが変態的なSEXをする話、と思って、しかもそれは最高の冗談だという目線で観てたんだが、この感覚何かに似てるなあと考えていたら、“落語”だなあと。冗談のような世界が冗談で成立する世界。オープニングからラストまでずっと落語調。出囃子がなかったのが不思議なくらいだ。立川談志の「落語ってのは簡単に言っちまえば“人間の業の肯定”だ」っていう有名な言葉があるけど、そのまんまの映画だ。
だから自分の“業”を肯定してくれるパートナーを見つけられたら、そりゃ燃えるわけですよ。どんな形であれ。そしてそれは“正面衝突”するのが必然なわけで、文字通り全身でぶつかって行くわけです。

よく人間は業の深い動物って言われるけど、人間が罪深いのは当たり前で、だから切なくで、哀しくて、やっぱり面白いわけです。

DVD(3/21/2015)*再鑑賞
B姐さん

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