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キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーのakiraのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

サム(ファルコン)と出会う冒頭から、キャプテン•アメリカの異常な足の速さを(VFXを使わずに)カメラのちょっとした動きだけで見せるやり方等、さりげないけどいちいちグッとくる巧みな描写が満載。

イーサン•ハント(ミッション•インポッシブルシリーズ)とこの作品のキャプテン・アメリカは、まっすぐに全力疾走してるのを見るだけで不思議な高揚感がある。
走りだけでなく、今回は多彩な蹴り技と盾を使ったアクション(投げたり落ちたり、壁を壊して進んだり)もバリエーション豊かで、前作とは見違えるようにキビキビとしている。

サブキャラの描き方もいい。
ニック•フューリー、ヒル、シャロンなど、SHIELDの面々がちゃんとかっこよく活躍する。

あと病床のペギーを尋ねる場面にぐっときた。
エンドクレジットでのペギーことヘイリー•アトウェルの登場の仕方も含めて、キャプテンの愛情の深さがにじみ出てて、とてもいいと思った。

サントラもかっこよくて、MCUの中で一番好き。こちらもエンドクレジットで、"音楽 ヘンリー•ジャックマン"の出てくるところが最高にカッコいい。

ストーリーの主軸となるハイドラをめぐる陰謀論は、あまり惹かれなかった。
全体のトーンがシリアスでドラマチックで、つくり手が狙ったであろう"硬派なポリティカルサスペンス感"がしっかり出ているだけに、真相のバカバカしさ(アメコミヒーローなんだから、それ自体悪いとは全然思わない)がちょっと浮いてしまってるように感じた。
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