「俺たち」から始まる作品が結構あるけれど、監督が違うのだから、コメディだからという理由で安易な邦題を付けるのはやめにしませんか?(笑)
タイトルは安易だけど、作品としては楽しめた。マジックのライブを見ている訳ではないので、映画内のマジックをとやかく言うのはナンセンスというもの。いかに面白いか、いかに発想に驚きを見出せるかが重要。そういう点では、ジム・キャリーの滅茶苦茶なマジック?を出して成功している。
内容は王道。一時期絶頂期を迎えた主人公だが、自分たちのマジックがマンネリ化していく中で、新進気鋭の若手の身体を張ったマジックに人気を奪われていく。マジックというものは本質的にどういうものだったか、子どもの頃に憧れていたマジシャンに出会うことで、主人公は思い出す。
最後のマジックをナンセンスという人もいるだろう。しかし、大事なのは子どもの頃に思い付いたマジックだということ。確かに時計を見ればトリックは分かると思うけど、そんな理屈っぽいことは言わないで。
ブシェミらしさが見られなかったのは残念。ジム・キャリーが彼らしさを発揮していたのに。