月影

白痴の月影のレビュー・感想・評価

白痴(1951年製作の映画)
3.9
最後の久我美子のセリフ通り、最初から最後まで白痴と呼ばれていた人物以外の方が全て異常に見えた。
特に張本人の久我美子が最も変人に見えた。
原節子は小津作品では見られない重々しい演技で、かなりイメージが違っていた。それにしてもこの頃の彼女は美しい。

2部構成の長編映画で、最初は4時間以上の作品だったらしい。
昔の映画は1時間半程度のものが圧倒的に多いから長すぎると興行収入に影響と判断されたのか。

切られたフィルムは残っておらず、完全版を観ることができないのは残念。
月影

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