白痴の作品情報・感想・評価

「白痴」に投稿された感想・評価

大家になってくると世界的文芸ものをやりたくなるのかドストエフスキー。私にとって面白かろうはずがなくて。退屈の極みだった。‘黒澤も外す’を初めて体感した作品。
rika

rikaの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

すごいものを見た。ロシア文学もドストエフスキーも未読でその世界にすんなり入れず想像で補いながら俯瞰して見ていたつもりだったけど気がついたらこっちまで目を見開いて見てしまった。好きか嫌いかといったら好きな方ではないけれど主演の方々や黒澤監督の執念とも言うべき演技映像に圧倒されました。構図も本当に素晴らしい。特にお店のガラス棚越しに移る顔とナイフが秀逸。
なぜだかイワン雷帝が想起された。つまらなかったが。悪い原節子
黒澤明の映像美学に気付くと、その奥深さに圧倒される。
細やかな動きの配備と、ストレートな表情のクローズアップの対比が胸を打つ。
構図が完璧、編集も完璧
空間を活かすカメラが快楽的
三船の目、橋、仮面は良いシーンだった
これが日本かと思うほどの文化を見せてくれた
演技もここまで情熱的な方が映画映えするよな
このヒューマニズムの強さは黒澤明以外見れないな


原節子に美しさを感じない
久我美子の方によっぽど惚れ込んだ
それと、森雅之は二枚目だわ。「羅生門」では目の演技が印象的だったけど、この映画でもそう。
ss

ssの感想・評価

-
私の知っている原節子女史は、小津安二郎の作品に出ている彼女だけ。
だから、「私の知ってるせっちゃんじゃなーい!うわーん!😭」
って泣くレベルの怖さ。

邪推、妄想、噂…
アヤちゃんの情緒…
しんしんと降りまくる雪…
作品の中にいる誰よりも観ている私が恐怖に慄いていた気がする。
「演じる」ということを深く考えてしまう。

しかし森雅之演じる亀田が喫茶店でコーヒーカップを震えてかちゃかちゃやっているのを見て、私も飛行機の中で同じようになったな…。もう揺れすぎてかちゃかちゃしすぎて私の場合はドリフのコントだったのが不憫(笑)
一人でおかしすぎてツボにハマって大笑いしたな…。

2018/4/6
ものすごいものを観た。

カットなしの4時間半のフィルムが存在するらしいが、いつかそれを観られる日が来たらと切に思わされる。

しかしそれでも、映像から伝わってくる聖性には畏怖を覚えずにはいられない。カール・ドライヤーの『奇蹟』を随所に観るような心地で、カットのせいで語りの運びに難があっても、何か「聖なるもの」を感じられさえするならおそらく釘付けになる。

原節子、森雅之、久我美子、三船敏郎、この主役四人の演技がすごい。目の動きも、語るときのその凄みも。彼らの中で三船敏郎がいちばん影が薄いかもしれないと言えば伝わるだろうか。

おそらくこの映画を読もうとするなら、どの場面からも多くの意味を汲み取れるような気がする。こちらの理解力が及んでいないのが悔しい。もっと技法的なことも理解できれば。。。

何度も、何度も観たい。
そしていつか、どうか自分が生きているうちに完全版を。
きっとそれを観られたら自分は間違いなく星を五つつけるだろうと思う。
二兵

二兵の感想・評価

4.0
19世紀ロシアの文豪・ドストエフスキーの五大長編のうちの一つを映画化。ついこの間原作を読んで、非常に面白かったので、その記憶が消えないうちにと鑑賞。

余談ですが、ドストエフスキーの作品では『罪と罰』がいちばん好きです。サスペンス小説としても楽しめるしね。

で、映画版の内容。序盤、やたらテロップが挿入されて、話が端折られてんなと思ったら、やっぱりカットされていたみたいで…黒澤明の有名な言葉『フィルムを縦に切れ!』はこの作品であるとのこと。

日本の北海道が舞台ではあるが、恐らく意図的に日本的な要素が、なるたけ排除されており、食事のシーンもパンやワインだったりするし、雪まつりの場面の呪術的な雰囲気など、ロシアっぽさを感じさせる場面多し。

ムイシュキン公爵=亀田・森雅之、ロゴージン=赤間・三船敏郎は流石の存在感だが、何と言ってもナスターシャ=那須妙子・原節子の風貌と演技が凄まじい。
常に黒い服を身に纏い、男どもを惑わせ、ときにヒステリックな笑い声をあげる。彼女の初登場シーンである写真の場面の目力、その後の本人登場(直前の森の表情でタメを見せてるところも良い)は、彼女がただならぬ存在であるかの様に演出されており、さながら魔女が降臨してきた様で、結構怖かった…。原節子といえば"白"のイメージなので、なかなか衝撃的。

2時間40分もの長丁場ではあるが、原作を読んでいた事と、黒澤演出を意識しながら観ていたので、飽きることは無かった。

とはいえ、原作もそうなんですが、いわゆるシリアスな笑いというか、演技が過剰過ぎてコメディーみたいになってしまっている箇所がチラホラ…。

終盤はもはや亀田と赤間の同性愛映画みたいになっていて、何というか…ただ、原作からも感じられた、あの場面の異様さが上手く醸し出されていて良かった。

ラスト、原作には無い、久我美子演じる綾子=アグラーヤの最後の台詞が切なかった。
黒澤明監督の作品ぐらい流石に観ておかねば、と思い初視聴。


素晴らしかったのは、人物や物の配置の無駄のなさと情景表現。
モノクロによる情報の少なさを生かした画(特に暗いシーンはもはやホラーでさえあった)など。

すべてを計算しつくして撮る、監督の完璧さと異様なまでのこだわりを感じた。
映像美、とは少しニュアンスが違うような気がする。
確かに美しいんだけど、洗練されている、余計なものが画の中に一切ない美しさだった。

あと久我美子さんが美しすぎた。


話に関して言うと、
初視聴でこの作品を選んだのが原因かはわからないが"昔の映画"感が強すぎて、しばらく作品から置いてけぼりになってしまった。

みんな感情抑えられなさ過ぎなのと、女性の照れ隠し?の言動行動があまりに複雑すぎて、、笑
それとも昭和前期は本当にこういう感じだったのかな。うーん

初め2時間は、もっと短縮してくれ〜〜と思いながら観ていたが、ラスト30分の展開は面白かったので、他の作品も観てみようと思った。
Yuuki

Yuukiの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

評価の分かれる本作ですが、ドフトエフスキー未読の私でも166分があっという間で見入ってしまいました。カットされまくって不自然な流れになっているのはもうしょうがないことですね。ただ本作は分かる人には分かればいい、という万人ウケを狙っていないんだな、という印象です。
黒澤明の傑作にして珍作。
原作の白痴の青年は26歳だったとか。それを40位の森雅之が演じるのは違和感ありました。白黒の荒い映像でも分かるほど森サマの顔に若作りのメイクを塗りたくってるのがわかります。それでも森サマは出ずっぱりの主人公を完璧に熱演してました。得意の色気ダダ漏れの美中年を封印して、ぶりっ子おじさんになってましたが、それでも本当に良かったです。
恥ずかしながら初原節子で期待してましたが、オーラは凄いけどあまり美しく見えずラストの女の対決では顔芸がすごくて笑いそうになりました。
終始女たちに空気扱いされて「俺は??」という三船敏郎も良かった。
奇妙な4角関係でしたが、最終的には三船敏郎と森雅之がくっつけばうまく収まるのでは?と思ったところ、ふたりの愛が昇華された終わり方のように見え、ああこれはやはり三船と森のラブストーリーだったのか、と思いました。

個人的には東山千栄子に助演女優賞をあげたい。
あとドフトエフスキーの国ロシアでは本作の評価は高いとどこかで読みました。
いぬ

いぬの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

寝ぼけて見たせいなのか
イマイチラスト付近を理解できなかった、、

白痴だったのは私だったわ、、
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