月影さんの映画レビュー・感想・評価

月影

月影

映画(153)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

少年の君(2019年製作の映画)

4.0

どこの国でもいじめはあるんだと思ったと同時に中国における学歴社会の凄まじさを感じた。

教室の机の上に積み上げた本の山、大学のセンター試験にあたる全国テストに臨む高校生の様子を見て、日本以上に競争率が
>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

NIKEがAIRで稼げるようになった裏にはこういう話があったんだなぁと感心しながら観た。

圧倒的に不利だったマイケルジョーダンとの契約でソニーが戦略が功を奏し、場面としてはほんの少しだが、その後の企
>>続きを読む

我が家は楽し(1951年製作の映画)

3.8

この作品は本来モノクロだが、カラーにしたものがYoutubeにアップされていた。

典型的なホームドラマで、父は真面目だが、おっちょこちょい。母親は家計のやりくりや子どもの夢を叶えるために一生懸命。な
>>続きを読む

トキワ荘の青春 デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

2.9

BS松竹東急で放送されたので観た。
公開当時、話題になった記憶がある。キネマ旬報でベスト10にも入っていた。

トキワ荘には後に超売れっ子になった漫画家を輩出したことで有名だが、この作品に描かれている
>>続きを読む

追憶(1973年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画はビデオやDVDで何度も何度も観た。あらすじがわかっているのに観てしまう。それくらい好きな映画だ。

昔、淀川長治さんが「映画の中の暗示」ということをラジオでお話ししていたのだが、その暗示の場
>>続きを読む

わるいやつら(1980年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

BS松竹東急でやってたので2度目の鑑賞。
私は十分楽しめた。
出ている人物がほとんどみんな悪いやつなんだ。

片岡孝夫の医師がインテリに似合わず、すぐにバレそうな殺し方。金の融資に関しても世間知らずの
>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

こんな面白いアニメがあったとは。
夢か現実かわからない世界が次々に出てきて、最後まで息もつけない展開だった。
実写版で似たような作品がなかったか?

道頓堀川(1982年製作の映画)

3.3

BS松竹でやっていた。
きれいな松坂慶子、若くてかっこいい真田広之、渋い山崎努、少々残念な佐藤浩一を堪能できる。

しかし映画の構成については疑問。松坂慶子の役って必要か?
これは親子のハスラーを主軸
>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

コット役の女の子がめっちゃ上手いからこの映画は素晴らしい出来になったと言って過言ではない。台詞が少なく、あの控えめな雰囲気をよくあの歳で演じることができた。

生活力がなく、子育て嫌いなくせに子だくさ
>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.8

幽霊ものでなかなか発想が面白い。理屈ではおかしなこともあるとは思うけど、全体的にコメディで、全く怖さや辛さは感じなくて済む。
ゴジラ−1.0で時の人となっている山崎貴監督。
この作品のどこで得意のVF
>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

winnyの事件はおぼろげながら記憶にあったが、無罪判決より逮捕の印象が強くて、winnyを使うことは危険だという認識だった。
この映画ではwinny絡みで実際に起きた裏金事件が登場したことから、どう
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

映画館で観たかった作品だが、プライムビデオで早くも配信されている。

ゲームでレースの腕を磨いている子が、実際のレースで上位に食い込んでいくというストーリー。
これが実話だというのだから、驚く。
見せ
>>続きを読む

BALLAD 名もなき恋のうた(2009年製作の映画)

3.7

ゴジラ−1.0を観てから、山崎貴監督に興味を持ち、この作品を観た。
戦闘シーンはなかなかの迫力だ。
主人公の2人と子役が良かった。
クレヨンしんちゃんの実写版だそうだが、ストーリーを知っていても楽しめ
>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.9

4DXでの鑑賞だったので、迫力満点。
雪は降るわ、ゲロがかかるわ、大興奮。
こういうのは映画館で観ないと魅力半減だろう。

ゴーストバスターズアフターライフのメンバーと旧メンバーが出ているけど、今回も
>>続きを読む

夜がまた来る(1994年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

夏川結衣が映画初主演。若いので体もきれい。
自分を何度も助けてくれて体も心も捧げた男が実は夫殺しの犯人だったという、やりきれない結末。

事件(1978年製作の映画)

3.9

事件の大筋を最初から明らかにして、その後だんだんそれとは異なる事実が出てくるというのが面白い。

佐分利信、芦田伸介、丹波哲郎の法廷でのやり取りが出色。佐分利信は「華麗なる一族」は全くダメだったが、こ
>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.9

平凡な女子高生が殺しの天才だとは!
主人公の風貌とアクションとのギャップがすごい。
前半と後半の人格が変わる演技が見事。

韓国のこの手の映画は結構血みどろで、気持ちいいものではない。カメラワークも素
>>続きを読む

終身犯(1962年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・フランクリン・ストラウドの半生を描いた作品である。
殺人の罪で刑務所に入り、その途中で看守を殺したことで死刑になるのだが、母親の努力で終身刑に減刑され、ふと運動場で見つけたすずめを育てたこと
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

prime videoで前作を観てあまり面白いと思わなかったのだが、今回の作品は恋愛部分が少なくて飛行シーンが中心だったし、ストーリー展開も面白かった。
これは映画館で観るべき作品だ。

いつの間にか
>>続きを読む

暗くなるまでこの恋を(1969年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

会ったことのない女性と結婚するというのは、戦前の話だと思っていたが、フランスでもそういうことがあったんだとまず驚く。

その相手の顔があり得ないほど違うのに、
おかしな話だと思わないのか?
そして騙さ
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

アカデミー賞視覚効果賞をとったことで再上映が今月末まで行われているので観に行った。4DXで観たら、ゴジラが本当に怖かった。ゴジラに触られたような感覚の連続!

予備知識なしで観たのだが、ストーリー展開
>>続きを読む

大阪物語(1957年製作の映画)

3.9

貧しい農民からの主人にまでのし上がった近江屋の主人を中村鴈治郎が演じている。
誰もが驚くほどのドケチで、こういう役をやらせたら天下一品だ。
お金に執着して生きていたら、こうなるなぁと思いながら観た。
>>続きを読む

おかしな、おかしな、おかしな世界(1963年製作の映画)

4.0

ドライブの途中、4つのグループが事故に遭遇。大金を盗んで埋めたと言う犯人の最後の言葉を信じて埋めた場所まであの手この手で向かう。
典型的なドタバタ劇である。

インターミッションが入るくらい当時として
>>続きを読む

古都(1980年製作の映画)

3.5

山口百恵が二役を演じている。
山口百恵の映画は初めて観たのだが、昨今女優専門で活動している若手より演技が上手いのではないかと思った。
こんなに自然な演技のできる人だったのかと感心した。

実生活で結婚
>>続きを読む

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

韓国の映画のリメイクで、主人公の男女を入れ替えた作りになっているそうだ。

時間が止まってその間に愛しの彼との思い出を作る展開は面白かった。

しかし女性が力の抜けた男性を運ぶのって現実的に無理と思っ
>>続きを読む

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.2

クソガキというのは、この作品の少年たちを指す。
男は全て体目的であると思わせる内容だし、昨今話題のお笑い芸人の顔が浮かんでくる。
最後は自業自得というオチだが、今となってはその病気は不治の病ではなくな
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.7

これまで恋愛映画を観てきた中ではアカデミー賞をたくさん獲るような作品なのかなと思った。

主演2人が実際に歌ったり踊ったりしてるわけだが、素人っぽさは否めない。ライアンゴズリングのピアノはすごいと思っ
>>続きを読む

めまい(1958年製作の映画)

4.0

「愛のメモリー」が「めまい」を参考にしているということをレビューで知った。先に「愛のメモリー」を観て、次にこちらを観た。

かつて愛した人に似た人が登場するというのは同じだが、別の作品だった。

冒頭
>>続きを読む

愛のメモリー(1976年製作の映画)

4.0

公開当時から評判の良い作品だったが観たのは初めて。
妻と娘を誘拐事件で失った男が妻そっくりの女性に恋をするというのはよくある恋愛映画だが、中盤からサスペンス仕立ての展開に。
さすがブライアン・デ・パル
>>続きを読む

西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.0

溝口健二監督の最高傑作。
田中絹代が若い頃から中高年に至るまでの女性の半生を見事に演じている。
撮影当時の年齢が40代なのにすごい演じ分けだと思う。
田中絹代はやはり溝口監督の作品で光る。

市子(2023年製作の映画)

3.8

こんな子が実際にいそうだから怖い。
やってることは悪いけど、市子に同情してしまう。背乗りは上手くいくんだろうか。

「ソアレ」という映画をふと思い出した。主人公が気の毒なのは同じ。なぜか、あれも南海フ
>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.4

最初から人間関係がはっきりしない展開だった。次第にわかってきたもののみんながおかしくなるレベルが半端ない。
ときおり挟まれる砂山が崩れていく映像はその象徴か。
テレンススタンプは途中からいなくなって最
>>続きを読む

野のユリ(1963年製作の映画)

3.9

まずこの映画がAmazonプライム・ビデオで観ることができて嬉しい。
シドニーポワチエが黒人として初の主演男優賞をとった作品として有名だが、それ以外何にも予備知識なしで観たが、この時代らしく非常にわか
>>続きを読む

にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

三國連太郎が泥棒して逃げている最中に別の事件の目撃者になるという話。

犯人でない人が死刑になるか、証言によって自分の黒歴史を世間に知らしめるかの葛藤。
裁判の場面の笑いはちょっと大袈裟だが、最後はほ
>>続きを読む

大奥(秘)物語(1967年製作の映画)

3.5

最近世間では性加害の話題で賑わっているが、この作品も全て性加害である。
東映オンデマンドのエロのカテゴリーに入っていたが、全くそういう類のものではない。俳優陣もオールキャスト。
オムニバス形式だったの
>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.4

どこのサイトでも評価が高いので前から観て観たかった作品。
最初から最後まで笑うシチュエーションが次々と出てくるのだが、なぜかあまり笑えなかった。
俳優の顔のつくりが似すぎて、時々区別がつかなくなってし
>>続きを読む