かたゆき

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのかたゆきのレビュー・感想・評価

3.0
このストーンをもし自由に操ることが出来れば、世界などいとも簡単に消滅させることが出来るだろう――。
地球暦2014年、銀河系の片隅にひっそりと浮かぶ廃墟の惑星モラグにある一人の男が降り立つ。
彼の名は、スターロードことピーター。
幼いころに地球外の未知なる者どもに連れ去られて以来、銀河を股に掛けて活躍するようになったトレジャーハンターだ。
今回の獲物はオーグという名の謎のストーン。
易々と手に入れることが出来たものの、依頼主に届けようと訪れたザンダー星でいきなり見たこともないような緑色の肌をした女アサシン・ガモーラに襲われるのだった。
さらには、偶然それを目にしたアライグマ姿の賞金稼ぎ・ロケットとその部下で植物型のヒューマノイド・グルートも加わり、ピーターはザンダーの街で大立ち回りを演じることに。
当然、彼らは捕まり、刑務所にぶち込まれる。
だが、ピーターはそこでこのストーンを巡って悪の化身のようなロナンという反逆者が暗躍していることを知るのだった。
このままでは銀河が危ない!
同じく刑務所に収監されていた、ロナンに家族を殺された大男・ドラックスと共に脱獄に成功した彼らは、銀河の平和を守るために危険な大冒険へと出発する……。
マーブルの人気コミックを原作に、個性豊かなキャラクターが銀河狭しと大活躍する姿をコミカルに描いた波乱万丈SF冒険活劇。

いやー、十中八九予想していたこととは言え、もう超が何十個も付きそうなほどの超々々々王道エンタメでしたね~、これ。
よく言えば家族揃って最後まで安心して観ていられる安定の娯楽作、悪く言えば新しい部分が一切ないベタベタな薄味作品。
でもまあ、けっこう脚本がしっかりしていたりお金をたっぷり掛けただろうCG映像はさすがの迫力だったりで、僕はぼちぼち楽しめたかな。
途中まではいがみ合っていたけど、なんだかんだ色々あって最後は大きな目的のために一致団結して戦うって、もはや「映画ドラえもん のび太のナントカカントカ」みたいなノリ(ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんとほぼ揃ってるじゃん笑)。
でも、ここまでベタに徹してくれたらこれはこれで好感が持てるわ。
全編に散りばめられた小ネタもキレがあってなかなか良かったしね。
難があるとすれば、悪役の目的がいまいち分かりづらいところか。

最後、思いっ切り続編が作られる感じで終わっていったけど、きっと一週間もすればほとんど内容忘れちゃうだろうね。
ま、でも別に問題なく観られそう(笑)。
そんな感じの作品でございました。
星3つ!
かたゆき

かたゆき