村

うたうひとの村のネタバレレビュー・内容・結末

うたうひと(2013年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

 ちょーっとうとうとしちまったけれども。
 小津の撮り方、実践したいなあ。偶然と想像の英語字幕版をこの前の回で観て、この映画を観たわけだけど。実践したいなあと思っても微妙なのは、生活様式が違うからなのかもしれない。地べたに座らずに、椅子に腰掛けちゃうし。暇な時にぼーっと外見るわけでもないし。家に帰ってもプイとリビングを通り過ぎて自分の部屋へ。うーんなんだか、撮りにくそうだなあ。
 英語の字幕を観ながら日本語を理解する、初めての機会だった。言葉が媒介になってくれてよかった〜。僕たちが老け込んで八十代になったとして、何を語り継ぐのかしら。昔々とか、あるところにじゃないのかもしれない。昔2チャンで見た話なんだけどとか、昔ひろゆきが切り抜きで言ってたことなんだけどとか。冷めるなあ〜。しかたないのかなあ。何を伝承できるのかなあ。地域性のかけらもないなあ。もう、土地それぞれの始め方も締め方も無くなるのかなあ。
 抽象的な教訓や現象が、具体的な題名を冠して語られる。想像力。似ているところも違っているところも楽しい。肯定する司会者。ふうん。
 まじで聞き取れないから、英語の字幕を見る。それをみる。言い換えられた姿を見る。
 ちょっと序盤眠たくなった。なんでだろう。そのあとは食い入るように観た。土着の伝承されてきた話ほど簡潔でかつ意思の込められたものはないのではないか。現代でそれってあるのかなあ。生み出せるのかな。
 海の果てに行こうとする話、浮気相手がツボの中に入る話、お尻を叩いて歌わせる話、お尻に文字を書く話。おしりってけつって言うんだなあ。めちゃ合いの手入れさせる話。
 合いの手、相槌の大切さ。
 リアクションを撮ること。1人で話は伝えられない。相槌を打つこと。相互に関わること。受け入れる姿勢を持つこと。
 教訓の忍ばせ方。
村