スリリングな映画かと思ってたら、まさに実話を再現した、1人の人生を追った映画だった。逮捕されてからのそれぞれの動きは、心にくるものがあった。
そもそも最初からフィリップはサイコキラーだと思って観てたけど、メーガンとの出会いがフィリップにとって大きな転換点だったのか。過程が重要だったらしい。まずメーガンが被害者になると思っていたけど、彼女への気持ちは本物で、だからこそ起こってしまった悲しい結末だったのかな。
過去、自分が母に言われた「あなたは相手のほんの一部しか知らなかったんだよ」という言葉を思い出した。メーガンも周りの学生や先生も、「優等生で人望の厚い人」という、フィリップのほんの一部しか知らなかった。それと同時に、事件をニュースや新聞で知るような外部の人間は、犯人のことをほんの一部しか知ることができないんだよね。罪を犯した人を擁護するつもりは全くないけど、誰でも一人の人間であることは忘れたくない。