I’m different, but not less.
絶対みるべき作品だと思ってリストに入れていたのだけど、妻が仕事で関わるとのことで予習を兼ねて。
「ウ・ヨンウ」の実話版といえばわかりやすいか。
天才と呼ばれる人のほとんどは自閉症スペクトラム。
逆に自閉症スペクトラムの人のほとんどは凡人。
この2つの事実を知ることから始めなければ。
自閉症スペクトラムの人口比率は2.6%ほどと言われるが、実際MITの学生の80%が自閉症スペクトラムの要素を持つとのことだ。
母親の諦めない愛と教育、最大の理解者だった化学の先生、数少ない友人たちに恵まれ、そのうえで更に、本人の能力と努力のお陰で彼女は天才的な頭脳だと認知されたわけだが…
しかし、自閉症スペクトラムの人々は家族にも理解されない事が多く、劣等種のように扱われる社会であることは間違いない。しかしそれは、その社会に大きな変革をもたらすはずの天才たちの多くを埋もれさせ潰してしまう事になる。
アインシュタインや彼女のような特殊能力を持つ人々を見逃さないためにも、我々”持たざるもの”が、矮小な尺度で他人を測らず、支え合って生きる社会を作るべきなのだろう。
そのためには、すべての子供達をgifted候補として育んであげる必要がある。
あらためてインクルーシブな社会であるべき理由が明確に理解できる作品でした。