小さな女の子のティッピーが一枚の金貨を泉に入れようとしていると、ワン・マン・バンドのベースの演奏が聞こえてくる。ティッピーが彼の演奏に心を奪われて彼に金貨をあげようとすると、今度はトレブルが演奏を始める。トレブルに金貨を渡そうとするティッピーだが、ベースとトレブルは互いを意識してエスカレートし始める。ティッピーが騒音に耳を塞ぐと金貨は汚水マスに落ちてしまう。怒ったティッピーはトレブルから取り上げたバイオリンで見事な演奏をして金貨を稼ぐと、意気揚々と泉に金貨を投げ入れるのであった。
ピクサー・アニメーション・スタジオ制作の短編映画第7作。アカデミー短編アニメ賞*ノミネート。
後に『カーズ』(2006年)と同時上映された。
本作では音楽とパントマイムのみでキャラクターを表現している。音楽はストーリーに沿って作曲され、『Mr.インクレディブル』に引き続きマイケル・ジアッキーノが担当。
『Mr.インクレディブル』の公開後、エド・キャットマルのオフィスを訪れたアンドリュー・ヒメネス*とマーク・アンドリュース*は、彼らが興味を持っている音楽に関する短編を製作することになった。映画では二人のミュージシャンが演奏しているが、実際には38人編成のオーケストラが演奏している。