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ドレミファ娘の血は騒ぐのJeffreyのレビュー・感想・評価

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)
2.8
「ドレミファ娘の血は騒ぐ」

本作は昭和六十年に黒沢清が監督し、万田邦敏と共同執筆した脚本で制作されたホラー映画で、この度ようやくDVDが再発売され久々に鑑賞したが今見ると退屈。洞口依子の初主演の映画で伊丹十三も出演している。この作品は監督の劇場用長編第二作目で問題作とされており、撮影当時は「女子大学生恥ずかしゼミナール」と言う成人映画だったが、完成後の編集により一般映画のディレクターズ・カンパニー作品として公開された事は周知の通りで、主人公、秋子を印象的、個性的な役柄が多い洞口依子が演じ、彼女自身の初主演ともなった。映像作家、俳優、マルチクリエイターとして活動した伊丹十三が、狂気の心理学教授を怪演しているのは見事である。まさに少女が冒険を開始した作品である。

さて、物語は高校時代の上級生吉岡を慕って都内の某大学に上京してきた秋子。そこで発見した吉岡は、以前とは似てもにつかぬ人間となっていた。夢破れた彼女は田舎に帰る決心をするが、心理学ゼミの教授、平山が引き止める。恥じらいを独自な論理で研究している平山は、彼女を研究対象にすることを目論んでいた。そんなある日、ゼミ生徒が平山に無断で恥ずかし実験を行う。いかがわしいだけに思えた実験は皆を官能の渦に巻き込み、教室は愛と淫乱の場と化す。それを発見した平山は怒り狂い、教え子たちに見切りをつけて特別実験室で秋子を連れて行く。より大掛かりで怪奇な恥ずかし実験を行うために…と簡単に説明するとこんな感じで、エンドロールが冒頭に持ってこられる作品である。
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