学生の時に安い名作劇場で観た記憶があったが、おそらくレイプ・リベンジ物としては元祖の作品ではないかと思う。
実際、何度かリメイクされているのもそのためだろう。
改めてDVDで視聴すると流石にリベンジの仕方もそれほど残酷ではないし、主人公がちゃんと教会に行って神に懺悔してから復讐を開始するのも時代といえば時代。
でも学生当時に安い映画館で見た時は、このようなシチュエーションが無かったため、大変衝撃を受けた。
特に美しい森の中で白いドレスを纏って男たちに復讐をするシーンなど、美しさと残酷さが融合して神々しく見えた。
改めて視聴しても、その部分はちゃんと残っているし、リメイクの殺伐とした雰囲気に比べるとアートなのも印象的。
残酷な復讐劇を見たければリメイクの方が現代的だしおすすめするが、この手の元祖であるこの作品を一度視聴するのも酔いたい意見だと思う。
本作で主人公を務めたカミール・キートンは、清楚で可憐な一面とエロスと怖さを露わにした時の凄みが両立した素晴らしい配役だったのも事実。
だが、これ以後「アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ」の呪縛に囚われてしまいリベンジ物のレジェンドと呼ばれてしまうのもちょっとかわいそうかも。
