田上

キューティー&ボクサーの田上のレビュー・感想・評価

キューティー&ボクサー(2013年製作の映画)
4.5
ボクシンググローブをつけて、キャンバスにパンチを打ち込んで絵を描く画法で有名な、篠原有司男と奥さんの乃り子さんにスポットを当てたドキュメンタリー。

素晴らしい世界に生きてるふたりだなと思った。
アートと同じく複雑で毒々しくてでも、どこか微笑ましく暖かい。
両極端のものが合わさってる。
一見すると猥雑なんだけど、生まれてくる作品はちゃんと何かが表れてる。
アーティストの心理がわかった気がする。

自分では抱え切れないものを抱えようとして、手から溢れるけど、それでもそれをいつまでも抱えようとする。
溢れたものに飛び込んでいく。
そんな普通じゃ真似出来ないような凄いパワーの感じる映画でした。

アートに触れたくなる映画でした。
田上

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