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「キューティー&ボクサー」に投稿された感想・評価

dionemish

dionemishの感想・評価

4.8
U-NEXTでたまたま見つけ、タイトルとサムネ画像に惹かれて軽い気持ちで観たら刺さりまくった傑作

ニューヨーク在住の、撮影当時80歳の現代美術家、篠原有司男。そして、40年前に彼と知り合って以来妻として彼に寄り添う画家・乃り子。
決して成功したとは言えず、貧乏な生活を続けながらも、なおアーティストとして活動し続ける2人のバイタリティとその夫婦愛に圧倒された。

ギュウちゃんは80歳とは思えない若々しさだし、彼に寄り添う乃り子さんが本当に魅力的な女性で、2人とも純真な魂のままこの年まで生き続けているのだと思った。
お互いこの人じゃなきゃ一緒にいれないだろうと思わせる、愛、愛、愛。
ラストのボクシングシーンのカタルシスたるや!素晴らしいシーン。あのシーンは最近見たどんな映画よりも美しいと思った。

どうしても言葉が聞き取りにくい箇所があったのでそこだけが残念。
di

diの感想・評価

4.5
7年前、この映画のチラシを格好良いので映画館から持ち帰った。

当時は映画は観なかったけど、自分にとっては今観て良かったと思える映画。
えー、ポカリスエットCM出演は2003年か。
あの当時に特集されていたからゴミで作る立体造形のイメージが強いんだけど。
今のボクシングペイントは押すだけで線は描かないスタイルなのね

夫婦揃ってファンキーな印象だったけど妻の絵は肉感的…
不服ながらも愛が伝わってくるウォー
つん

つんの感想・評価

3.8
この映画は作品や制作の様子だけでなく、芸術家の生活のドキュメンタリーとしても面白く見られます。

若い頃は存じ上げてなかったのですが、篠原夫妻を知って刺激を受け、ずっと興味がありました。
やっとこの映画のDVDを見つけて鑑賞しました。

英語で話しているところだけに日本語字幕が出ます(お二人とも日本語と英語をちゃんぽんで話される)が、日本語でもかなり聞き取りにくい箇所も多いです。
一応英語の字幕が出るので、意味は分かりますが、ちょっと気が抜けません。
音量を上げると音楽が大きすぎるので、全部字幕つけてくれてもいいのにね。

お一人ずつの個性が魅力的なご夫婦。
一緒に生活するのは楽しいだけじゃないし、女性のが現実的だったりして意見の相違があって、小さな言い合いをするのはどこも一緒だなと感じました。
また、お二人ともが芸術家なので、難しいところもあるかと思います。

若い頃の映像、独身時代のうしおさん、パンクでかっこいいけど、結婚して子供ができてからは、パートナーとしてどうなの?と思うところはあります。
でも、何に我慢できるできないや、価値観の合い方が人それぞれだからこそ、自分には無理だと思うことをできる人の凄さを感じます。
ある人から見たら、破天荒なアル中のが無気力な誰かよりマシだったりもするのだし。
なかなか若い頃にしか持っていられないパッションをずっと持ち続ける人を私は尊敬します。
ただ、こういう環境で育てた子供がアル中になった時、私が親だったら何も言えないなとは思いました。
そして息子さんの作品、とても好きだと思いました。

芸術家にも生活があるから、ただ、インスピレーションや自分の感性だけで好きなように作り続けることは不可能で、やりたくない仕事や満足しない作品を売ることもあるんですよね。
そして、間に入る仲介人が買い手に言うセリフに白々しさを感じたり、売ることへの必死さに悲哀を感じたりもしました。

芸術とは何かな?と最近よく考えます。
好き嫌い、は簡単で、そこに価値を見出し、対価を払っても良いと思うものが、私にとっての芸術作品なのかなとも思いました。

生き方に関しては、どんなことがあっても、「今」が良ければ、今までの全てが私を作ったんだから、と言えるんだなと。
なので、大切なのは今の自分に満足できることなのかなと思いました。
sasa

sasaの感想・評価

4.6
素晴らしかった……。
長年共に闘ってきた夫婦だからこそのぶっきらぼうな愛情のやりとりを、丁寧に丁寧に切り取っている。言外の、もしくは言葉と裏腹の夫婦の関係性が、ラストのボクシング・ペインティングでの殴り合いのカットに集約されていて本当に美しい。涙が出る。
すごいなぁ、80歳であのパッションがあるって。

第86回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、サンダンス映画祭では監督賞を受賞。

お恥ずかしながら、お二人の存在はこの作品で初めて知りました。

前衛芸術家・篠原有司男ことギュウチャンと、妻・篠原乃り子夫妻の日常と製作の日々を追うドキュメンタリー。

乃り子さんの目線で、ニューヨークで出逢い、生きてきた二人の軌跡を辿ります。

アーティストふたりが家にいるって、考えただけでも大変そう…と思って、観ていた。

撮影当時ギュウチャン80歳、乃り子さん59歳。「一般的」の概念は人それぞれだけど、間違いなく一般的な老齢の夫婦とは違うと思う。

どうしても、乃り子さんに肩入れしながら観てしまうのだけど、語り尽くせぬ苦労があったんだろうな、と想像しました。

アジア移民としてニューヨークで暮らすだけでも大変なのに、お金が稼げず呑んだくれてる夫のフォローと子育ての苦労。
想像が追いつきません。

乃り子さんだって、アートを勉強するためにアメリカに渡ってきたのに…。
出会ってしまったから、仕方がないのか🥺


ギュウチャンは日本でとても著名だったそうですが、ニューヨークでは「俺はまだ売れていない」そうです。

売れよう!という火🔥が消えないことは、尊敬に値しますが、支えてくれる乃り子さんあってのことだと思います。

深く、人生を考えてしまったよ。


そんな乃り子さんも、2017年前後から自分の創作活動に専念。映画の影響もあり自身とギュウチャンをモチーフにした『キューティ〜&ブリー』の作品で注目されはじめます。

乃り子さんはファッション誌のインタビューで「自分の表現を見つけるまで、40年かかった」と答えていましたが、創作ってそういうものなんだなぁと、感慨がありました。

劇中で乃り子さんは「(ギュウチャンとの人生を)イチからもう一度始めるか?と問われたら……そうすると思う」と答えていた。

わたしが老生した時、そう答える自信はまったくない。

ふたりのような人生は真似したくても絶対にできないと思うけど、その一点については羨ましく思った。
saki

sakiの感想・評価

3.8
二人の生き方と関係性もいいが、のりこさんの性格が個人的ツボ。ここまで意地悪でお茶目な彼女じゃなきゃやっていけなかっだろう。私も八十になった時、こんな風にパートナーと殴り合いたい
kirichi

kirichiの感想・評価

3.5
この映画公開時夫婦のインタビューを
美容院の雑誌で見て、
乃り子かわいい観たいなーと。

忘れ切っていた今、観た。

乃り子かわいい。
売れないと言うことが理想的な2人の関係性を作っているようにも思う。
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
齢を重ねた芸術家二人の夫婦関係は凡人の真似できぬ想像を超えた世界だったが、アート同様に見るものを強く惹きつける輝きと温かみがあった。清水靖晃サックス・ユニットの無伴奏チェロが優しく包む二人の殴打応酬。
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